宮古島海上保安部SUP操作研修に参加しました

南南西~南西7m、波1m、曇~晴れ、気温30℃、水温28℃

今日は、SUPの安全対策の一環として行われた宮古島海上保安部職員向けのSUP研修会に宮古島SUP協会会長の長濱さんと2人で講師として参加させていただきました。(安全対策要員として私が所属している宮古島パドリング協会の平良さんと仲宗根さんにも参加していただいています。)

最近、人気急上昇のSUPですが、人気の高まりと比例して事故もすごく増えています。
事故原因としては、技術や知識がないまま海に出ていること、風速5m以上で出てしまい帰ってこれない、ライフジャケットの着用率の低さ等が挙げられていますが、実際そのような状態で海に出たらどうなるか?を海上保安官の方々に体験していただき、SUPの楽しさを体験していただきながら、ルールを守らないとどんな恐ろしことになるかを実感していただく。そして、今後の安全対策に役立てていただく。ということを目的に行ってきました。

まずは、SUP未体験のお2人に、何も説明せずに道具だけ準備して海に出ていただきます。
すると、まず、リーシュのつけ方がわかりません。足につけるものですが、1人は腕に巻いてしまいました。

宮古島海上保安部職員向けSUP講習


また、パドルは体格に合わせて長さを調整するのですが、調整なしの短いままで出てしまいました。
しかし、身体能力に優れた海上保安官、初めはスムーズに漕ぎ出すも、

宮古島海上保安部職員向けSUP講習
宮古島海上保安部職員向けSUP講習


5分後には沈!

宮古島海上保安部職員向けSUP講習


もう一人も沈!

宮古島海上保安部職員向けSUP講習


頑張って再乗艇を試みるも、

宮古島海上保安部職員向けSUP講習


またひっくり返ってしまいます。。。

宮古島海上保安部職員向けSUP講習


何とか再乗艇できたものの、少し漕いでは沈を繰り返し、わずか15分ほどでへとへとに。。。
このあと、きちんと講習して再度乗っていただいたところ、みるみるうちに上達。
さすが、身体能力が高い海上保安官達、漕ぎ方もさまになっています。(^^)

宮古島海上保安部職員向けSUP講習


30分ほどSUPを楽しみ、次はレスキュー講習です。
意識はあるが、自力でSUPに乗れない人のレスキュー。

宮古島海上保安部職員向けSUP講習
宮古島海上保安部職員向けSUP講習


牽引もしていただきました。

宮古島海上保安部職員向けSUP講習
宮古島海上保安部職員向けSUP講習


そして、意識がない人をどうやってSUPに乗せるかを練習。
これはかなり難しく、ほとんどの人がかなり苦労していました。

宮古島海上保安部職員向けSUP講習


最後はライフジャケットを着けないとどうなるか。
サンゴがない深いところで実際に足から飛び込んでもらい、「ライフジャケットなし」、「ライフジャケットあり」、「ライフジャケットを着けているが、きちんとサイズ調整をしていない場合」、「ライフジャケットもリーシュもつけずに飛び込む」の4パターンで試していただきました。

宮古島海上保安部職員向けSUP講習
宮古島海上保安部職員向けSUP講習
宮古島海上保安部職員向けSUP講習
宮古島海上保安部職員向けSUP講習
宮古島海上保安部職員向けSUP講習

ライフジャケットを着けないで飛び込んだ場合、いったいどこに行ったんだろうという位深くまで沈みました。ライフジャケットを着けていてもサイズ調整していないと体は沈むがライフジャケットは沈みにくいので首に食い込んでかなり怖かったみたいです。一番深くまで沈んだのはライフジャケットもリーシュも付けなかった場合です。ライフジャケットを着けていない場合でもある程度まで沈むとリーシュに引っ張られて止まるのですが、リーシュもないとどんどん沈んでいくそうです。そして、その間にSUPが流されていきますので、浮上してもつかまるものがありません。これは泳げない人にとってはかなりの恐怖だと思います。

宮古島はサンゴが多いので、身体が沈むと怪我のリスクが増えます。ライフジャケットを着けているとSUPから落ちても沈み方が緩やかですし、胸や背中を守ってくれます。もしライフジャケットなし、マリンシューズなしで落ちた場合、かなり深いところまで沈みますし、あっちこっちサンゴにぶつかって体中傷だらけということにもなりかねません。ライフジャケットを適正に着用することの大切さを全員で再確認しました。

最後に参加していただいた海上保安官の方々に感想を聞きましたが、「初めなにも教わらずにSUPに乗ったら全然漕げなかったが、講習受けたらすぐに漕げるようになった。楽しかった。」「思っていた以上にきちんと講習を受けることの大切さを実感した。」「少しの風でもすごく流されるのに驚いた」「ライフジャケット着用の大切さを実感した」等、「SUPに対する意識が変わり、今後の指導の在り方も変わってくる。」とのお言葉をいただきました。
最近は安全意識が低い?事業者によるツアー中の事故が毎年発生していますが、こういった活動をきっかけに少しでも事故が減っていくように宮古島海上保安部や宮古島SUP協会等とも連携しつつ、取り組んでいきたいと思います。

最後に、今回、海のプロフェッショナルである海上保安官向けということで、普通はやらない危険なことをしていただきましたが、一般の方がまねをすると非常に危険です。絶対にまねをしないようにしてください。

島日和は日本セーフティパドリング協会(JSPA)のA公認スクールです。

PROFILE

関谷 周作
関谷 周作島日和 代表
大阪出身、コンサルティング会社、大工見習、住宅営業、レンタカー等様々な仕事を経験したのち、2006年島日和を開業。
島で一番安全にカヤックやSUPを漕ぐ楽しさを伝えられるショップを目指し、様々な取り組みをしています!

所持資格:JSPAシーカヤックアドバンストインストラクター
     JSPAリバーカヤックアドバンストインストラクター
     JSPA-SUPベーシックインストラクター
     JSPAシーカヤックベーシックインストラクター検定員
     PADIダイビングインストラクター
     潜水士 等

令和6年宮古島海上保安部宮古ブルー安全推進アドバイザー

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